令和3年北海道議会第二回定例会・一般質問(10)

三 各種災害への備えと対応について

3 河川の維持管理について

【船橋議員】平成 28年8月の一週間に連続した、3つの台風による災害では、オホーツク総合振興局管内全域でも河川氾濫による浸水被害が各所で発生し、大きな被災箇所については、とりあえずの復旧工事が完了しております。しかし現在でも、放置されたままの被災箇所があり私も現地を確認した箇所もありますが、地域の方からは、また大雨が来たら「氾濫しそうで心配だ」との声を聞きます。道では平成 29年3月に「河道内樹木伐採などの河川維持管理のあり方」を策定し計画的な維持管理を進めてますが、頻発する局所的な豪雨による浸水被害を未然に防ぐための対策はさらに加速させる必要があります。近年は「ゼロカーボン北海道」の実現に向け社会システムの脱炭素化が急務となっており、道が管理する河川の維持管理においても多種多様な新技術などを積極的に研究し、新たな視点からより環境に配慮した河川管理などについて、早急に検討すべきと考えますが、道の見解を伺います。

【北谷啓幸建設部長】洪水氾濫を未然に防ぐため、河川の流下断面を継続的に確保することは大変重要であります。これまでも緊急浚渫推進事業を活用するなど、計画的な河道内の掘削や樹木伐採などを実施しております。また「ゼロカーボン北海道」を目指した道の取り組みを、河川の維持管理においても進めるため、木質バイオマス発電事業者へ伐採した樹木の売り払いや、道内樹木の採取希望者を募るなど、民間事業者と連携した取組を試験的に行っています。今後もさまざまな維持管理手法の導入を検討し水害に強い北海道づくりに取り組みます。

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