三 各種災害への備えと対応について
4 農業における自然災害対策について
1)農業災害への備えについて
【船橋議員】本道は、食料自給率 200%を誇る国内最大の食糧供給地 域であり、国内外に安全・安心で良質な農産物を安定的に生産し、そして供給する、重要な役割を担っております。私の地元である北見市も、日本一の収穫量を誇る玉ねぎをはじめ、小麦や馬鈴薯・てん菜など国民生活に欠かす事の出来ない農産物を生産する一大産地です 当たり前ですが、農業は自然を相手にする産業であり、事前に各種の自然災害を予期することは不可能であります。実際に災害が発生し被害に遭ったとしても、その後に農業経営を継続して行く上ではその被害を極力最小限に留めるための、事前の備えが重要であり、これからの北海道農業を考えると国際的な競争力を高めるためにも、十分な対 策が必要不可欠であると考えますが、道として今後どのように対応していく考えか、お伺い致します。
【鈴木知事】まず、災害が発生した場合においても被害を最小限にとどめ、営農を継続できるよう事前の備えが重要であります。道では、国土強靭化計画を踏まえた、ため池などの農業水利施設の計画的な整備やハザードマップの作成を行っております。また、農業用施設の補強対策、牛舎への非常用電源の整備、農作物の被害の程度に応じて補償する農業共済、そして自然災害による収入の減少などを広く補償する収入保険への加入を促進しております。今後とも、災害による農業被害の未然防止や営農技術対策の発出による注意喚起など、災害が発生した場合の速やかな対応について万全を期してまいります。